さわやかに晴れた5月8日、モノづくり観光サポーターは9名で株式会社三陽機械製作所を訪問しました。黒坂浩太郎社長から直々にお話を伺い、工場をご案内していただきました。
三陽機械製作所は、昭和23年、現社長の祖父黒坂清氏が創業。社名の由来は、三人の息子さんがおられたことから英語で「スリーサンズ」、それが日本語で三つの太陽即ち「三陽」となったとか。
昭和54年、父浩氏が受け継ぎ、平成21年、アメリカ留学7年経験者の浩太郎氏が社長に就任して現在に至る。従業員数22名、最年長者73歳、平均年齢43歳と若く、「モノづくり企業」プロフェッショナル集団という印象を受けました。
三陽機械製作所の主要製品は、非常に高い精度の加工技術が求められるコンプレッサー(圧縮機)の主要部品「吸い込み絞り弁」。圧縮空気を逃さないように、0.01mm単位の加工技術が必要とされるそうです。
NC旋盤、マシニングセンタ、高精度同時五軸加工機、精密平面ラップ加工機等についてご説明くださいました。
浩太郎氏の社長就任、平成21年はリーマンショック直後で、取引先の拡大や多様性、地域とのかかわりにも目を向けることになったとおっしゃっていました。
平成23年には大田区「優工場」に認定され、目指すは100年企業。若年層の育成と最新鋭の設備投資に力を入れられており、新しい機械の導入は従業員の向上意欲の刺激となり、対外的信頼にもつながっているそうです。
地域では下町ボブスレープロジェクトとの出会いがあり、部品製作に参加し、ボブスレーを始動させる際に選手が押すプッシュバーとレバーケーシングの製作を担当されています。従業員が夜遅くまで土日返上してわずか5日間で仕上げたそうです。
今年はおおたオープンファクトリーに参加予定です。
訪問後、黒坂社長のご紹介によって、おとなりの信弘電材株式会社「大田の工匠100人」を受賞されている岸様にお会いするというサプライズをいただきました。
【ホームページ】
株式会社 三陽機械製作所
http://www.sanyokikai.co.jp/